抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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手が使えない状況ではマウスのようなポインティングデバイスを利用するのは難しく,キーボードとの同時利用もできない。本論文では,四隅にひずみセンサを内蔵し,上に乗るだけで圧力中心をx,y座標系で計測できる「バランスWiiボード」を用い,足を使ったポインティングシステムを試作した。ポインティング方式として,1)中心位置から足を乗せた方向にカーソルが移動する差分入力方式,2)圧力中心の座標をモニタスクリーン座標系に変換する位置入力方式を用意し,椅子に座って片足を床に設置したバランスWiiボード上に乗せてポインティングを行った。また,正確なポインティングを実現するために,使用前にバランスWiiボードの四隅に足を乗せた場合のドリフト誤差の補正,及び毎秒100回データを取得することで含まれるランダム誤差に対する補正を施した。画面に表示される10個のボタンにカーソルを合わせ,キーボードのスペースキーを押下してクリックするまでの時間,カーソルの総経路長,クリックの失敗回数を計測する実験を行った。その結果,本システムは大きな動きに関してマウスと同様のカーソル移動経路を実現でき,2)は1)よりも適切なカーソル移動が行えることがわかった。