抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本社会のグローバル化が求められており,長期留学の経験者を社会に送り出すには学生に単位を修得させる制度の整備が必要である。本論文では,ドイツのマグデブルグ大学工学系学部との20年間に渡る国際交流を論じ,新潟大学工学部による留学先での単位認定に向けた取組みを示した。まず,マグデブルグ大学との交流の中心事業として期間が2~3週間の夏の学校では研究分野の近い研究室で学生同士が積極的に交流しており,コミュニケーション手段としての言葉の大切さと国際語としての英語の意味を体験・実感させている。また,ドイツの工学教育では「ものづくり教育」を非常に重視しており,体験を通じて得た事柄を本や講義で得た知識と連動させることで高度な理解や,次の学習への動機付けを可能にしている。一方,ヨーロッパでは「ヨーロッパ単位互換制度」ならびに「ヨーロッパにおける学位の相互承認」が検討されており,教育プログラムの標準化(Tuning)の必要性が議論されており,工学教育におけるTuningを考察して日本人の工学系学生のグローバル化を進めるべきことを論じた。