抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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多くの球技ではボールの動きに合わせたタイミングで自分の身体を動かす必要があり,CG(Computer Graphics)技術を用いると対戦相手のタイミングに合わせる効果的な練習が可能になると考えられる。本論文では,3DCGソフトウェアBlenderで野球の投球アニメーション動画を制作し,ヘッドマウントディスプレイを装着して対戦相手のボールをバーチャルに体験できるバッティング練習環境を構築した。まず,仮想投手の姿勢を制作者が指定してキーフレームを作成し,その間のフレームをBlenderによって補間することで投球アニメーション動画を制作した。また,3Dディスプレイでないスマートフォンで動画を再生するためにサイドバイサイド方式を用い,ゴーグル型のヘッドマウントディスプレイ「スマートDEバーチャル3Dゴーグル」を使用して,動画を見ながらバッティング練習をできるようにした。被験者実験では投球アニメーションの2D,3D動画を見ながらバットを振るグループと,動画を見ずに球速をイメージしながら素振りをするグループでの練習による打撃能力の変化を比較した。動画を見ながら練習することで経験したことのない球速でもバットに当てられるようになり,2Dよりも3D動画の方がより効果的であることが確かめられた。