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J-GLOBAL ID：201502206315585275   整理番号：15A0581690

野生復帰計画におけるコウノトリの捕獲方法3種類の比較と有効性

Comparison and efficiency of three capturing methods of the reintroduced Oriental White Storks

著者 (7件)： 佐藤稔 (兵庫県コウノトリの郷公園) ,  吉沢拓祥 (兵庫県コウノトリの郷公園) ,  三橋陽子 (兵庫県コウノトリの郷公園) ,  大迫義人 (兵庫県コウノトリの郷公園) ,  大迫義人 (兵庫県大 自然・環境科研) ,  内藤和明 (兵庫県コウノトリの郷公園) ,  内藤和明 (兵庫県大 自然・環境科研)
資料名： 野生復帰  (Reintroduction)
巻： 1  号： 1  ページ： 71-76  発行年： 2011年12月31日 
JST資料番号： F1538A  ISSN： 2186-8174  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 野生復帰計画における,傷病個体の救護や個体識別のための標識などを目的としたコウノトリの捕獲について3種類の方法を実施し,設置の簡便性,捕獲の効率と安全性について比較検討した。ネットランチャーを用いた方法は,1回の稼働で1個体しか捕獲できないため効率面で劣るが,設置面積が小さく機材も軽量で機動性に富むなどの長所が大きかった。汎用テントの骨組みを利用した仮設ケージによる方法は,複数個体を一度に捕獲できるという長所があるが,設置場所が限定されるなどの短所があった。既設ケージを利用した方法は,新たな設置は不要であり複数個体を一度に捕獲できるなどの長所があるが,捕獲場所が,そのケージの立地場所に依存するため計画的に取り組めないという短所があった。しかし,いずれの方法においても,高い捕獲成功率が認められたことから捕獲方法として有効であるとともに,それぞれの長所を活かした方法を選択するまたは併用することで多様な場所での捕獲が可能であることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *コウノトリ類 ,  *捕獲 ,  使用性 ,  効率 ,  安全性 ,  網 ,  トラップ【生物】 ,  *方式
準シソーラス用語： *コウノトリ ,  ネットランチャー ,  仮説ケージ ,  簡便性 ,  既設ケージ ,  *捕獲方法 ,  野生復帰

分類 (1件)： 生態学一般  (EE01010I)

引用文献 (6件)：

• 井口萬喜男・田中瑞穂・坪井 稔・井口順司(1999)岡山県自然保護センターのタンチョウ.岡山県自然保護センター研究報告,7:89-136.
• 宇野裕之・梶 光一,鈴木正嗣・山中正実・増田 泰(1996)アルパインキャプチャーによるニホンジカの大量捕獲法の検討.哺乳類科学,36:25-32.
• 鹿児島県教育委員会(2008)平成20年度長期的ツル保護推進調査研究事業報告書.鹿児島県教育委員会,鹿児島,65p.
• 山階鳥類研究所(1980)トキの安全捕獲に関する調査研究報告.環境庁,東京,65p.
• 山階鳥類研究所(1981)トキ捕獲事業報告.環境庁,東京,45p.

タイトルに関連する用語 (5件)： 野生復帰 ,  計画 ,  コウノトリ ,  捕獲 ,  有効性