抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本非破壊検査協会は,目視調査の重要性に鑑み,1993年にNDIS 3418「コンクリート構造物の目視試験方法」を制定した。一方,コンクリート表層部の欠陥の有無を定量的に評価する方法として,点検用ハンマが広く採用されている。これに関しては,2009年にNDIS 2426-3「コンクリート構造物の弾性波による試験方法-第3部:打音法」が制定された。本文では,これら2つの規格の概要と活用例を紹介する。NDIS 3418規格の本体では,コンクリート構造物の目視試験全般に共通する基本的事項を規定し,附属書A~Fでは,試験の対象項目別に規定している。適用範囲は,コンクリート構造物の目視試験方法について規定するものであり,一般の建築物と土木構造物に適用され,鉄筋コンクリート,鉄骨鉄筋コンクリート,プレストレストコンクリート及び無筋コンクリートを適用対象としている。NDIS 2426-3規格は,コンクリート構造物あるいは構造部材の表層部におけるコンクリートの内部の欠陥,すなわちコンクリート構造物の表面から比較的浅い位置にあって表面からの目視では把握することのできない内部欠陥,ならびにコンクリート表面に接着されたタイル,化粧板などのはく離の検出などを対象としている。本試験法で検出できる可能性のある欠陥としては,浮き・はく離のような表層に生じている変状,コンクリート内部に生じている内部ひび割れ,コンクリート厚さ,合成構造の未充填部などがある。