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J-GLOBAL ID：201502207663865300   整理番号：15A1364864

養豚農家の密閉縦型堆肥化施設および木材チップ脱臭施設からの温室効果ガス排出係数の算出-調査事例-

著者 (2件)： 安田知子 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  長田隆 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研)
資料名： 畜産技術  (Livestock Technology)
号： 726  ページ： 12-16  発行年： 2015年11月01日 
JST資料番号： Y0328A  ISSN： 0389-1348  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本国温室効果ガスインベントリ報告書では家畜ふん処理方法である堆肥化について,強制発酵と堆積発酵の2区分で排出係数が示されている。近年,養豚業界では密閉縦型堆肥化施設の普及が進んでいるが,この方法は処理日数が短く済み効率的ではあるが濃度の高いアンモニアが発生し,その対策として脱臭装置が併設されることが多い。母豚約450頭一貫経営豚農家で実稼働している密閉縦型堆肥化装置と木材チップ脱臭施設の各処理段階での温室効果ガス(一酸化二窒素,メタン),臭気物質(アンモニア)の発生の経時変化を測定し,脱臭排気での温室効果ガスの排出係数が強制発酵の値と同等であることを示した。アンモニアは脱臭排気で増加しており,畜舎での飼養管理や堆肥化施設の運転管理の改善が課題である。

シソーラス用語： *養豚 ,  *農業施設 ,  *木材チップ ,  *脱臭 ,  *温室効果ガス ,  係数 ,  *家畜糞尿 ,  *堆肥化 ,  発酵 ,  アンモニア ,  脱臭装置 ,  臭気物質 ,  畜舎
準シソーラス用語： *堆肥化施設 ,  排出係数

分類 (4件)： 飼養管理  (FD01040N) ,  豚  (FD02040U) ,  農業廃棄物処理  (FB07040X) ,  環境因子の生物影響一般  (EE04010D)

引用文献 (5件)：

• 日本国温室効果ガスインベントリ報告書.2015.温室効果ガスインベントリオフィス(GIO)編.環境省地球環境局総務課低炭素社会推進室 監修.国立環境研究所.茨城県
• Hayashi K., Yan X. 2010. Airborne nitrogen load in Japanese and Chinese agroecosystems. Soil Science and Plant Nutrition 56: 2-18.
• 安田知子・土屋いづみ・長田 隆・長谷川三喜・石田三佳.2014.養豚農家の密閉縦型堆肥化施設および木材チップ脱臭施設からの環境負荷ガス発生.日本畜産学会報85(4),553-563.
• 畜産草地研究所.2009.「我が国の気候条件等を踏まえた家畜排せつ物管理に伴う温室効果ガス排出量算定方法の検討」.平成21年度環境バイオマス総合対策推進事業のうち農林水産分野における地球温暖化対策調査事業報告(全国調査事業)、農研機構畜産草地研究所、つくば.
• Dumont É., Lagadec S., Landrain P., Landrain B., Andrè s Y. 2015. Greenhouse gas emissions during ammonia biofiltration of piggery air: a case study. Conference Proceedings of BioTechniques Ghent 2015 (The 6^th international conference on biotechniques for air pollution control). pp.49-56.

タイトルに関連する用語 (11件)： 養豚 ,  農家 ,  密閉 ,  縦型 ,  堆肥化施設 ,  木材チップ ,  脱臭 ,  施設 ,  温室効果ガス ,  排出係数 ,  調査