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J-GLOBAL ID：201502214393756624   整理番号：15A1156715

アクリル系多官能ハイパーブランチポリマーの合成と機能

著者 (1件)： 佐藤絵理子 (大阪市大 大学院工学研究科)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 43  号： 10  ページ： 119-122  発行年： 2015年10月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 不規則な分岐構造を有する多分岐ポリマであるハイパーブランチポリマーは,同程度の重合度の鎖状ポリマと比べて,分子鎖のからみ合が少なく粘度が低く,塗料用途では希釈剤のVOCの削減に有効である。末端官能化により1分子内に複数の機能性基の導入が可能であり,また触媒担体としての用途も報告されている。また一段階反応で合成されることから,多段階反応と精製が必要なデンドリマの代替材としても注目されている。本稿では,アクリル系多官能ハイパーブランチポリマの合成法と熱硬化挙動および熱硬化開始機構,更に材料への応用の可能性を紹介した。1)はじめに,2)アクリル系多官能ハイパーブランチポリマの合成(付加開裂連鎖移動機構による合成,2-(ブロモメチル)アクリル酸メチル(MBMA)存在下でのエチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)のバルク重合),3)アクリル系多官能ハイパーブランチポリマの熱硬化挙動,4)アクリル系多官能ハイパーブランチポリマの熱硬化機構,5)今後の展開。

シソーラス用語： *アクリル樹脂 ,  *官能化 ,  *超分枝重合体 ,  不規則形態 ,  枝分れ ,  分子鎖 ,  からみ合 ,  粘度 ,  揮発性有機化合物 ,  減少 ,  触媒担体 ,  化学合成 ,  デンドリマ ,  代替案 ,  *熱硬化 ,  *架橋重合 ,  *反応機構 ,  付加反応 ,  開裂反応 ,  連鎖移動 ,  塊状重合 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  カルボン酸エステル ,  ジオール
準シソーラス用語： VOC【化合物】 ,  一段合成 ,  *超分岐重合体 ,  *低粘度

分類 (5件)： 重付加  (CG04040O) ,  高分子と低分子との反応  (CG03020L) ,  反応工学,反応速度論  (XE01020M) ,  アクリル樹脂  (YH07110K) ,  高分子固体の構造と形態学  (CG02022M)

物質索引 (2件)： 2-(ブロモメチル)アクリル酸メチル ,  エチレングリコールジメタクリラート

引用文献 (17件)：

• Yan, D., Gao, C., Frey, H., Eds. : Hyperbranched Polymers -Synthesis, Properties, and Applications, Wiley:Hoboken (2011)
• Flory, P. J. : J. Am. Chem. Soc., 74, 2718-2723 (1952)
• Hawker, C. J., Lee, R., Frechet, J. M. J. :J. Am. Chem. Soc., 113, 4583-4588 (1991)
• Kim, Y. H., Webster, O. W. :J. Am. Chem. Soc., 112, 4592-4593 (1990)
• Frechet, J. M. J., Henmi, M., Gitsov, I., Aoshima, S., Leduc, M. R, Grubbs, R B. : Science, 269, 1080-1083 (1995)

タイトルに関連する用語 (2件)： アクリル系 ,  多官能