抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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IaaSのためのクラウド事業者の増加に伴い,複数のクラウド事業者のサービスを連携したインタークラウドが,構築するシステムに関する耐障害性の向上や柔軟なスケールアウトを実現するために注目されている。クラウドブローカーは,顧客要求に適したシステムをクラウド基盤上に構築するため,満たすべき制約条件やシステムの性質を精査し,適切なクラウドサービスを選択する。大規模なシステムの構想では,複雑に関連しあった多数の制約条件を,ブローキングのために有用なボリュームで分解し,個々に独立した知識として記述することが重要である。また,明確な知識の記述は,顧客とクラウドブローカー間の構築するシステムの全体像の差異を減らせられる。本論文では,論理式によるシステム記述を検討しており,それはシステムの性質や制約条件を原子論理式により記述し,そのコンジャンクションによりシステムの全体像を抽象的に記述する方法である。我々は,その原子論理式のコンジャンクションを抽象システム記述式と呼ぶ。原子論理式においては,述語でクラウドサービスを表し,項でクラウドサービスに対するパラメータを表している。その他に必要に応じてネットワーク構造やシステムに要求する性能などの制約条件を記述する原子論理式が存在する。最後に,本論文では,論理式による抽象的なシステム記述の必要性を議論するとともに,具体例に基づき抽象システム記述式を作り出す過程を示す。(著者抄録)