文献

J-GLOBAL ID：201502217977332965   整理番号：15A0983674

高温ガス炉を用いた使用済み燃料の放射性潜在的有害度の低減に関する研究

Study on Reduction of Potential Radiotoxicity for Spent Fuel by Using HTGR

著者 (3件)： 深谷裕司 ((独)日本原子力開発機構 原子力水素・熱利用研究センター) ,  國富一彦 ((独)日本原子力開発機構 原子力水素・熱利用研究センター) ,  小川益郎 ((独)日本原子力開発機構 原子力水素・熱利用研究センター)
資料名： 日本原子力学会和文論文誌  (Transactions of the Atomic Energy Society of Japan)
巻： 14  号： 3  ページ： 189-201 (J-STAGE)  発行年： 2015年 
JST資料番号： L4596A  ISSN： 1347-2879  CODEN： JNSTAX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高温ガス炉からの放射性廃棄物の潜在的有害度を低減するため,²³⁸Uの少ない93%²³⁵Uの超高濃縮ウランを用い,超高濃縮化によって生ずる短所を技術的に解消するため,イットリア安定化ジルコニア(YSZ),Er,Thを用いることを併せて提案した。核設計コードMVPと線源評価コードORIGENを用いて,使用済燃料の潜在的有害度,核的自己制御性,熱発生量等,さらにU超高濃縮化による経済性低下に関する評価を行った。その結果,本提案によって,高温ガス炉の使用済燃料の有害期間を約10万年から1千年未満へと1/100以上短縮できるとともに,超高濃縮ウラン,YSZ,Er,Thを用いても新たな技術開発を必要としない,Pu生成量を大幅に減らせるなどの長所が生じることを示した。経済性については,単位発電量当たりの発電原価に対する濃縮度93%の超高濃縮度化の影響は,約5%の発電原価の増加に留まることがわかった。

シソーラス用語： *HTGR型原子炉 ,  *放射性廃棄物 ,  *高濃縮ウラン ,  *使用済燃料要素 ,  応用プログラム ,  セラミック ,  酸化イットリウム ,  酸化ジルコニウム ,  *計算機コード ,  *ウラン235 ,  ウラン238 ,  プルトニウム
準シソーラス用語： *高温ガス炉 ,  使用済燃料 ,  ORIGENコード ,  YSZ【セラミック】

分類 (1件)： 放射性廃棄物  (MB05000Y)

引用文献 (25件)：

• 1) H. Oigawa, “Present status and prospect of transmutation technology for high-level radioactive waste,” Radioisotopes, 61, 571-586 (2012), [in Japanese].
• 2) Science council of Japan, Response: Disposal of High Level Radioactive Wastes, Science council of Japan (2012), [in Japanese]. URL:http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf
• 3) Y. Nagaya, K. Okumura, T. Mori, “A Monte Carlo neutron/photon transport code MVP 2,” Trans. Am. Nucl. Soc., 95, 662-663 (2006).
• 4) A. G. Croff, “ORIGEN2: A versatile computer code for calculating the nuclide compositions and characteristics of nuclear material,” Nucl. Technol., 62, 335-352 (1983).
• 5) I. Murata, A. Takahashi, T. Mori et al., “New sampling method on continuous energy Monte Carlo calculation for pebble bed reactors,” J. Nucl. Sci. Technol., 34[8], 734-744 (1997).

タイトルに関連する用語 (4件)： 高温ガス ,  使用済み燃料 ,  放射性 ,  研究