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J-GLOBAL ID：201502236288565441   整理番号：15A0238299

レアメタル・レアアースの資源戦略-資源確保と環境制約 自動車リサイクルにおけるレアメタルロス

著者 (4件)： 松八重一代 (東北大 大学院工学研究科) ,  大野肇 (Yale Univ.) ,  中島謙一 (環境研) ,  長坂徹也 (東北大 大学院工学研究科)
資料名： 環境情報科学  (Journal of Environmental Information Science)
巻： 43  号： 4  ページ： 39-42  発行年： 2015年01月08日 
JST資料番号： S0805A  ISSN： 0389-6633  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 鉄鋼合金元素のキャリアとしての自動車に着目し,鉄鋼資源循環における廃自動車スクラップ利用が引き起こす合金の拡散,散逸について解説した。廃自動車(ELV)のリサイクル率は高く,日本では95wt%を達成している。ELVリサイクルにおいて,鉄鋼材,アルミ材は現行のリサイクルシステムで循環利用ができていると見られるが,これらのベースメタルに随伴する合金元素では十分に循環されていない。ELV由来の鉄スクラップの多くは電気炉に投入されるが,鉄鋼合金元素は鋼材に含まれる不純物質として蓄積し,それらの元素の価値を失う可能性がある。エンジンの再資源化プロセスにおいても約半数は海外に輸出され,残りは国内でマテリアルリサイクルが行われるが,鉄鋼合金元素の循環利用は十分にされていなかった。金属資源循環を随伴する元素フローに着目して見直すことで,さらなる資源利用効率の向上が期待される。

シソーラス用語： *レアメタル ,  *リサイクル ,  自動車 ,  資源再生 ,  アルミニウム ,  *有用物質回収 ,  再利用 ,  資源 ,  使用済自動車
準シソーラス用語： 廃車 ,  *自動車リサイクル ,  循環利用 ,  金属資源

分類 (2件)： 自動車・自動車工業一般  (QG01000P) ,  生産関連一般  (WA01081E)

引用文献 (15件)：

• European Parliament's Committee on Environment (2010) Public Health and Food Safety, End of Life vehicles; Legal aspects, national practices and recommendations for future successful approach. Europian Parliament: Brussels.
• 細谷佳弘・船川義正(2008)自動車用ハイテン-その誕生と進化の足跡.(財)JFE21 世紀財団,東京,224pp.
• 近藤裕之・相本道宏・我妻和明(2014)鉄鋼製造プロセス最適制御に向けた原子発光分光分析.鉄と鋼,100(7)846~856.
• 松八重一代・飯塚陽祐・長村弘樹・大野肇・中島謙一・長坂徹也(2014a)廃自動車由来の鉄鋼スクラップソーティングのコストベネフィット解析.鉄と鋼,100(6),794~798.
• 松八重一代・飯塚陽祐・大野肇・平木岳人・三木貴博・中島謙一・長坂徹也(2014b)自動車由来鉄鋼スクラップ再資源化における鉄鋼合金元素分配傾向.鉄と鋼,100(6),788~793.

タイトルに関連する用語 (7件)： レアメタル ,  レアアース ,  資源 ,  戦略 ,  環境制約 ,  自動車 ,  リサイクル