抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プレゼンテーションについて考えるべきことが2つある。1つはこれまでに進んだ市民化でもう1つが今進みつつある放送化である。Powerpoint等の普及により,プレゼンテーションが大衆化し,いまやリテラシーと言っていいほどになった。もう1つの趨勢が放送化である。最近のメジャーなプレゼンテーションにおける大きな変化は,twitter,Ustream,ニコニコ生放送等の介入である。発表者の意図するしないにかかわらず発表が会場外にライブ中継され,また発表者の見えない場所でその発表に対する議論等が行われるようになった。市民化と放送化の時代では,ごく少人数の聴衆から不特定多数の聴衆まで,幅広いレンジの聴衆に対しダイナミックに適用可能なプレゼンテーション技法を再構築する必要がある。プレゼンテーションの市民化には,1)小規模なプレゼンテーションの増加,2)初心者によるプレゼンテーションの増加の意味合いがあり,放送化には,3)聴衆の人数がダイナミックに変わり得て,そのレンジが広い,特に誰でも大規模の聴衆を想定した心構えが必要,4)聴衆の人数が増えるほど聴衆との双方向のコミュニケーションが困難という意味合いがある。本稿では,著者がこれまでにWISSにおける研究発表およびWISS Challengeで提案してきたプレゼンテーション支援システムを中心に紹介し,プレゼンテーションの市民化,放送化という視点で考察した。すなわち,市民化に対しては,小規模プレゼンテーション支援ツール「ことだま」,「BorderlessCanvas」,初心者プレゼンテーション支援ツール「プレゼン先生」,「プレゼン先生for WISS」を紹介した。また,放送化に対しては,無償公開している「ぴぴつい」,「陽気アンテナ」,「ラジHue」などを紹介した。