抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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植物の各種呼吸測定法について,特徴,測定機構,必要装置および測定時の注意点について解説した。酸素測定には,液相型酸素電極法と気相型酸素電極法を使用する。前者は,陽極と陰極に流れる電流値を測定することによって酸素濃度を測定でき,酸素電極システムと専用制御器,恒温槽,スターラー,レコーダーからなる。後者は,植物片の入った密閉容器中の気相酸素濃度の変化を測定するものであり,酸素電極システム以外は前者と同様である。二酸化炭素測定には,開放系での測定法が適しており,赤外線ガス分析計を使用して,特定波長の赤外線吸収量から二酸化炭素を測定できる。シアン耐性呼吸測定には,オルターナティブ酸素酵素(AOX)キャパシティの測定とAOXアクティビティの測定の2方法を使用できる。測定器はチャンバーと前処理部からなる。これらの測定法に関し,実際の測定を実施したが,何れも一長一短があり,それぞれの目的に合わせて,装置を更に改善する必要がある。またシアン耐性呼吸の測定の可能範囲は限られているので,今後測定の簡便性を上げる必要がある。以上,これら改善を図ることによって,植物の生理学的研究の発展に寄与できる。