抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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情報発信のツールとしてICTを活用することが一般的になりつつあるが,インターネット上で公開した情報は,それが希少価値のある教材であるとしても,偶発的に検索されて広域に拡散する速度は非常に遅い。誰もが検索可能なネット上の情報であっても,教材として利用する限り,それを取り扱う教育者の存在が大きく関与する。実際,情報公開により全国のインターネットユーザからの問い合わせはあるが,内容について正しく有効利用ができているのは出前授業を行った学校や,講義の参加者であることが多い。現在,研究分野,指導領域に共通性のある2教員が,密に連絡を取れる状況でお互いの情報発信ツールを共有し,積極的に教育に利用することの有効性を確認するため,岐阜県恵那市にある恵那エネルギー環境研究所(以下,恵那エネ環境研)と栃木県足利市にある足利工業大学総合研究センター(以下,足利工大総研センター)との間で共同研究を行っている。両者の約20年に亘る自然エネルギー・環境に関する研究は,各々の地域で一定の評価を得ているが,その活動拠点はそれぞれ中部エリアと関東エリアが中心となる。相互に関連し合い,有効活用できるデータを共有することにより,提供する情報に厚みをもたせ,説得力を向上させる試みをほぼ1年続けてみた手応えを,事例紹介を含めて報告する。またこのような遠隔地との共同研究や科学教育実践を想定した専用のICT構築についても言及し,今後の方向性についても検討する。(著者抄録)