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J-GLOBAL ID:201502292893822356   整理番号:15A0739126

琉球石灰岩帯水層における脱窒に係わる微生物相解析

Microbial community analysis of groundwater related to the denitrification in Ryukyu limestone aquifer
著者 (10件):
資料名:
巻: 57  号:ページ: 153-169  発行年: 2015年05月29日 
JST資料番号: Z0799A  ISSN: 0913-4182  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,沖縄本島南部地域の琉球石灰岩帯水層において,地下水水質データと硝酸中の窒素及び酸素同位体比(δ15NX(X=NO3),δ18OX(X=NO3))を測定することで脱窒ポイントを推定し,PCR法を組み合わせた変性剤濃度勾配ゲル電気泳動法(以下,PCR-DGGE法)及びリアルタイムPCR等を用いた微生物相解析等を実施して,帯水層中の優占種および分離菌株の分子系統解析と脱窒関連遺伝子の検出と定量を試みると共に,その結果とδ15NX(X=NO3),δ18OX(X=NO3)の結果を比較し,地下水中の脱窒の有無やその程度の推定に対する微生物相解析の有効性について検討した。その結果,細菌種は異なるものの,脱窒ポイント,その他のポイントに係わらず,全観測地点で脱窒能を持つと報告されている属と同じ属の細菌が検出された。リアルタイムPCRを用いて脱窒関連遺伝子(nirS/nirK)の定量を行ったところ,nirK遺伝子に比べnirS遺伝子の方が多く検出され,本地域の脱窒にはnirS遺伝子をもつ微生物が優先的にかかわっていることが明らかとなった。さらに,nirS及びnirK遺伝子のDNAコピー数とδ15NX(X=NO3),δ18OX(X=NO3)の値との間には比較的高い相関がみられ,δ15NX(X=NO3),δ18OX(X=NO3)を用いた同位体的手法とリアルタイムPCRを用いた脱窒関連遺伝子の定量手法を併用することが,地下水中における脱窒環境やその程度を推定する有効な手法となる可能性が示唆された。(著者抄録)
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分類 (1件):
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地下水学 
引用文献 (51件):
  • 赤木啓悟・細川土佐男・ゲラ・ギンギン・神野健二・堤 敦・広城吉成(2005):有機質土壌中に海水を浸透させた場合の陽イオン交換および微生物による還元反応を考慮した主要陽イオン輸送解析.水工学論文集,49,139-144.
  • EIC ネット(2009):環境用語集.http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2623(2014.12.2閲覧)
  • 江口定夫(2008):モデルによる土壌,農耕地,流域における窒素動態の理解 3.地形連鎖系スケールの窒素動態 調査技法とモデル化手法.日本土壌肥料学雑誌,79,213-227.
  • 江口定夫(2012):水田および浅層地下水中の脱窒による環境浄化.土壌の物理性,120,29-38.
  • 大楠清文(2012):医学検査のあゆみ,質量分析技術を利用した細菌の新しい同定法.モダンメディア, 58(4),113-122.
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タイトルに関連する用語 (5件):
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