抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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牛群内での育成牛の社会性は,採食や休息など牛の生活すべての場面で影響を及ぼすので,管理者は施設や設備の工夫が必要である。育成期の敵対行動は牛群の安定化に伴い物理的敵対行動から,非物理的行動へと移行する。飼育面積が低下すると不十分な回避行動しかできなくなり,敵対行動は非物理的な行動に移行できない。相手を舐める親和行動は,敵対行動とともに育成期における牛同士の社会性の構築に必要な行動である。飼料を給与する飼槽の状況によっては,敵対行動の頻度増加や採食量の低下が懸念される。ポイントをまとめると,1)適正な育成牛の群編成(月齢範囲と一群の頭数)を行い,過密な飼育環境は避ける。2)物理的適応行動から非物理的敵対行動への移行が十分行われれば,安定した牛群となる。回避などができない飼育環境は改善を要する。育成牛の頻繁な群間移動も牛群の不安定化の要因になる。3)飼槽構造(飼槽柵)は飼養施設内でも重要な要素であり,給与する飼料の種類や必要とする飼養管理とマッチしているかを確認する。