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J-GLOBAL ID：201602202655908276   整理番号：16A0135939

高解像度気象モデルの狭域スケール拡散予測への適用性に関する検討

Applicability of a high-resolution meso-scale meteorological model to a near-field-scale atmospheric dispersion problem

著者 (4件)： 瀧本浩史 (電力中央研 環境科研) ,  道岡武信 (電力中央研 環境科研) ,  佐藤歩 (電力中央研 環境科研) ,  佐田幸一 (電力中央研 原子力リスク研究セ)
資料名： 電力中央研究所原子力リスク研究センター研究報告  (電力中央研究所研究報告O)
号： O14004  ページ： 25P  発行年： 2015年05月 
JST資料番号： F1611A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最小格子規模100mの高分解能大気モデルと大気拡散モデルを使って,数km四方の狭域規模を対象とした拡散計算を行って,既存のトレーサ拡散実験と比較して,その再現精度を検討した。大気モデルには当所で開発したNuWFASを,拡散モデルにはCAMXを使用し,観測データには当所赤城センターで2002年に行ったトレーサ拡散実験のデータを用いた。主な結果は以下の通りである。1)予測した風速場は観測と概ね一致した。空間分解能100mと300mによる差は殆ど見られなかった。2)モデル計算の高度は28mで,地表面観測との比較は不適切かも知れない。3)地表濃度の予測値は大気安定度が不安定の場合には過大推測に,安定の場合には過小推測になる傾向があった。

シソーラス用語： 大気モデル ,  大気安定度 ,  トレーサ法 ,  計算機シミュレーション ,  試験 ,  *大気拡散 ,  大気拡散モデル ,  数学モデル ,  原子力発電所
準シソーラス用語： メソ規模モデル ,  拡散モデル

分類 (1件)： 局地循環,気流  (DC05090N)

引用文献 (20件)：

• Morino, Y., Ohara, T., Nishizawa, M.: Atmospheric behavior, deposition, and budget of radioactive materials from the Fukushima Daiichi nuclear power plant in March 2011. Geophysical Research Letters, 38, L00G11, 2011.
• 速水洋,佐藤歩,津崎昌東,嶋寺光:福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気中輸送・沈着計算.電力中央研究所研究報告V11054,2012.
• 橋本篤,大澤輝夫,安田孝志:複雑地形上でのメソ気象モデルMM5の風況計算精度と高解像度化の限界に関する検討.日本風工学会論文集,30,65-74,2005.
• 服部康男,平口博丸,杉本聡一郎,須藤仁,橋本篤:数値気象モデルの短周期変動風解析への適用性.電力中央研究所研究報告N09010,2010.
• 服部康男,平口博丸,杉本聡一郎,須藤仁,橋本篤,野村光春:電中研気象予測・解析システムNuWFASの超高解像度化による暴風シミュレーション(その1) 実気象場を対象とした再現性評価-.電力中央研究所研究報告N13001,2013.

タイトルに関連する用語 (6件)： 高解像度 ,  気象モデル ,  スケール ,  拡散 ,  予測 ,  適用性