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J-GLOBAL ID：201602203608730856   整理番号：16A0252137

「粘り強い海岸堤防」の開発

著者 (2件)： 加藤史訓 (国土交通省 中部地方整備局 浜松河川国道事務所) ,  加藤史訓 (国土技術政策総合研)
資料名： 地盤工学会誌  (Geotechnical Engineering Magazine)
巻： 64  号： 3  ページ： 28-31  発行年： 2016年03月01日 
JST資料番号： F0369A  ISSN： 1882-7276  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来の三面張り海岸堤防は,津波の継続的越流を考慮しておらず,東北3県の海岸堤防の過半が大津波により被災した。被災後に,減災効果を目指した粘り強い海岸堤防が提起され,海岸法改正に伴う海岸堤防に関わる機能と構造の規定を紹介した。粘り強い海岸堤防の検討に当り,水理模型試験を実施して津波越流時の水理現象を確かめ,裏法面における洗掘・高速流・圧力低下に対する構造上の工夫を行った。その具体例が,仙台湾南部海岸の堤防復旧工事に採用された。

シソーラス用語： *海岸堤防 ,  *冗長性 ,  技術開発 ,  大津波 ,  技術基準 ,  水理模型試験 ,  越流 ,  斜面 ,  補強工事 ,  被覆材 ,  地盤改良 ,  災害復旧
準シソーラス用語： *粘り強さ ,  被覆ブロック ,  裏法面

分類 (2件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  研究開発  (RA01040Q)

引用文献 (7件)：

• 海岸保全施設技術研究会編: 海岸保全施設の技術上の基準・同解説, 2004.
• 中央防災会議東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会: 東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会中間とりまとめ, pp.1~21, 2011.
• 海岸における津波対策検討委員会: 平成23年東北地方太平洋沖地震及び津波により被災した海岸堤防等の復旧に関する基本的な考え方, pp.1~9, 2011.
• 渡辺国広・諏訪義雄・加藤史訓・藤田光一: 東北地方太平洋沖地震津波による海岸堤防の被災分析, 土木学会論文集B2 (海岸工学), Vol.68, No.2, pp.Ⅰ_356~Ⅰ_360, 2012.
• 加藤史訓・諏訪義雄・鳩貝 聡・藤田光一: 津波の越流に対して粘り強く減災効果を発揮する海岸堤防の構造検討, 土木学会論文集B2 (海岸工学), Vol.70, No.1, pp.31~49, 2014.

タイトルに関連する用語 (2件)： 海岸堤防 ,  開発