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J-GLOBAL ID:201602204274369053   整理番号:16A0349548

地域バイオマス利用によるきのこの増殖と森林空間の活性化技術の開発

著者 (6件):
資料名:
号: 30  ページ: 47-86  発行年: 2016年02月 
JST資料番号: X0090A  ISSN: 1342-775X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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長野県内の「カラマツ間伐手遅れ林分」を対象として,地域バイオマスである腐生性きのこ及び林内有機物を利用した複合培養技術,環境整備と菌根苗によるきのこの増殖技術を開発し,森林空間を有効に活用したきのこの栽培及び増殖技術を実証することを目標として研究を行った。その結果,以下の成果が得られた。1)除間伐後のカラマツ林で「わりばし種菌」「培養殺菌原木」を接種源に,クリタケ,ナメコの栽培試験を行い,順調な菌糸体のまん延とカラマツ原木からの子実体発生を確認した。このことにより,森林空間と林内有機物を有効活用したカラマツ等針葉樹の切り捨て間伐木の腐朽促進ときのこ生産技術を実証した。2)カラマツに適したクリタケ菌株の選抜を行い,コナラ原木に対して50%以上の発生量を示す菌株を選抜した。さらに,収量性・形状に優れた菌株を優良育種素材として選抜した。3)腐生性きのこによる森林空間の活性化効果を数値化するため,腐朽度をピロディン貫入量で,経済性を栽培の収支計算で,それぞれ表わした。4)長野県内でカラマツ手遅れ林分の施業(雑木皆伐,落葉層掻き取り,腐植層はぎ取り,ハナイグチ胞子散布)を行い,ハナイグチの発生量が顕著に増加すること,シロヌメリイグチの発生も増加傾向にあることを明らかにした。これにより,カラマツ林施業により食用イグチ類の収量が増加することを実証した。また,ハナイグチ収穫の目安となる発生刺激温度を明らかにした。5)カラマツ林分に隣接する雑木林において,ホンシメジ菌床を樹木根系に沿って埋設することで,林地に菌根定着できる技術を開発した。また,シモフリシメジの定着したナラ類の菌根苗を林地に定着させる技術を開発した。これにより,シメジ類の発生林を造成する技術を確立した。6)菌根性きのこ増殖の経営収支を算出して,カラマツ林の環境整備や胞子散布による増殖効果の経済性を示した。7)ハナイグチ増殖のための環境整備法については,長野県内6か所に現地適応化の試験地を技術の普及拠点として,林業改良普及員,森林所有者,林業関係団体と連携して設定した。(著者抄録)
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分類 (2件):
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林業政策  ,  野菜 

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