抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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酪農・畜産における敷料の役割は,1)家畜の快適性の確保,2)牛体汚染防止,であり,このような役割を果たせるものが求められる。敷料として用いられるものとして,乾草,麦稈,おがくず,もみ殻,古紙,砂などが利用されている。これらの資材のなかで,おがくずが利用されているのは,どの地域でも入手可能であり,手軽に利用でき,投入や交換のしやすさが挙げられる。牛床に厚く入れても牛の歩行を妨げることがなく,牛体を糞尿の汚れから守ることが出来る。しかし,おがくずは他の敷料材料に比べて大腸菌群が有意に増殖する。この対策には,毎日汚れた部分を除去し,新しいおがくずを少量ずつ投入することである。近年,おがくずの価格が高騰しているため,新たな敷料として,1)メタン発酵消化液の固液分離固分を用いた敷料と,2)堆肥切り返し施設を活用した戻し堆肥,がおがくず敷料の節減対策技術として注目されている。メタン発酵消化液の固液分離固分の敷料利用は,メタン発酵処理施設の付加価値活用の一つとして定着しつつある。堆肥切り返し施設では,糞尿を投入する前に,牛舎から搬出された糞尿とおがくずやもみ殻を混合し,水分調整をした状態で数日間,糞尿と水分調整材をなじませる。その後,堆肥切り返し施設に搬入し,発酵させる。