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J-GLOBAL ID：201602209425945592   整理番号：16A0371130

気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト 第1編 農業分野における温暖化緩和技術の開発 第2章 農地整備を活用した炭素の長期貯留技術の開発 1 農地下層における炭素長期貯留技術の開発

著者 (19件)： 北川巌 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  原口暢朗 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  若杉晃介 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  瑞慶村知佳 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  中本洋 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  中津智史 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  塚本康貴 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  中村隆一 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  濱村美由紀 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  竹内晴信 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  甲田裕幸 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  板垣英祐 (北海道総合研究機構 中央農試) ,  藤井はるか (北海道総合研究機構 中央農試) ,  儀間靖 (沖縄県農業研究セ) ,  伊波聡 (沖縄県農業研究セ) ,  知念康太 (沖縄県農業研究セ) ,  山口悟 (沖縄県農業研究セ) ,  親富祖明 (沖縄県農業研究セ) ,  崎間浩 (沖縄県農業研究セ)
資料名： 農林水産省農林水産技術会議事務局研究成果  (農林水産技術会議事務局研究成果)
号： 557  ページ： 70-75  発行年： 2016年03月31日 
JST資料番号： S0070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地球温暖化緩和策となる有機質疎水材を用いた暗渠による農地下層への炭素貯留技術について評価した。整備後10年以上経過した木材チップやモミガラの暗渠,バーク堆肥の補助暗渠の炭素残存量から15年経過時の炭素残存量を推定した。また,有機質疎水材暗渠の整備時に排出されるCO₂排出量を算定した。これらから,有機質疎水材暗渠による炭素貯留量は,暗渠の耐用年数を15年とした場合に耐久性の高い木材チップで6.8tCO₂/haが見込めた。モミガラで炭素貯留効果が見込めず,資材の選択が重要であった。炭素残存率は,モミガラ<バーク堆肥<木材チップで,南北の地域差が大きい。日本の暗渠整備による15年経過時の炭素貯留量はモミガラ4千tCO₂,木材チップ22万tCO₂と試算された。また,カットソイラを活用した補助暗渠整備による4年経過時の炭素貯留量は,麦作付面積の1割に施工した場合で,麦ワラで1万tCO₂,麦ワラと堆肥の組合せで14万tCO₂と試算された。いずれの技術も海外で二酸化炭素吸収活動として実施されている農地土壌管理による炭素貯留量と同レベルであり,炭素貯留技術として十分に見込めた。(著者抄録)

シソーラス用語： *農地 ,  *暗渠 ,  圃場整備 ,  木材チップ ,  籾殻 ,  堆肥 ,  土壌改良剤 ,  麦藁 ,  二酸化炭素貯留 ,  炭素 ,  土壌炭素 ,  二酸化炭素 ,  二酸化炭素排出量 ,  年年変動 ,  耐用年数 ,  地域差 ,  環境保全 ,  持続可能な農業 ,  温室効果ガス ,  *地球温暖化
準シソーラス用語： バーク堆肥 ,  疎水材 ,  炭素貯留

分類 (3件)： 土壌管理  (FB04070J) ,  生態系  (EE01040P) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (13件)：

• 地球環境研究センター(2002)産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID).データファイル.国立環境研究所.
• 橋本均・木村清・大垣昭一(1985)モミガラ疎水材の耐久性について.北農.52(2):43-51.
• 北川巌・常田大輔・原口暢朗・若杉晃介(2010)高生産性農地の段階的整備を実現する低コスト排水改良技術.農業農村工学会誌.78(11):899-902.
• 北川巌・横井義雄(2006)カラマツ木材チップの暗きょ疎水材としての適用性.農業土木論文集.243:317-322.
• 前田乾一・志賀一一(1978)水田条件ドにおける各種有機物資材の分解過程.日本土壌肥料学雑誌49(6):455-460.

タイトルに関連する用語 (15件)： 気候変動 ,  循環 ,  食料生産 ,  プロジェクト ,  農業 ,  温暖化 ,  緩和 ,  開発 ,  農地整備 ,  活用 ,  炭素 ,  長期 ,  貯留 ,  農地 ,  下層