抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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不正者が参加者の半数以上の場合にも安全なマルチパーティ計算において,事前計算を効率的に行う方法を提案する。近年マルチパーティ計算の研究が進み,特に不正者が参加者の半数を下回る場合に安全な手法については,実用的な速度の方法が提案されてきている。しかしながら,半数以上の参加者が結託してしまうと情報を復元できてしまうことから適用場面が限定され,例えば情報を自組織の外に出すことが許されない場合には用いることができなかった。これに対して,自身以外のすべての参加者が結託しても安全なマルチパーティ計算が提案されている。この手法は所望のマルチパーティ計算の実行前にあらかじめ事前計算をしておくことにより,不正者が参加者の半数を下回る場合に安全な手法と同程度の実行時の速度を達成している。その一方で,実行前の事前計算が膨大であることが実用上の問題となっている。本稿では,計算を手助けする情報を提供する信頼できるサーバの存在を仮定することで,事前計算を効率化する方法を提案する。さらに,複数のサーバのうち半数未満が不正者である場合にも適用できるように手法の拡張を行う。(著者抄録)