文献
J-GLOBAL ID:201602218970435483   整理番号:16A0835181

室温および高温の双方におけるグラファイト/LiCoO2リチウムイオン電池のためのLi[(FSO2)(n-C4F9SO2)N]対LiPF6 化学的,電気化学的およびXPS分析による包括的な理解

Li[(FSO2)(n-C4F9SO2)N] versus LiPF6 for graphite/LiCoO2 lithium-ion cells at both room and elevated temperatures: A comprehensive understanding with chemical, electrochemical and XPS analysis
著者 (8件):
資料名:
巻: 196  ページ: 169-188  発行年: 2016年04月01日 
JST資料番号: B0535B  ISSN: 0013-4686  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
リチウム(フルオロスルホニル)(n-ノナフルオロブタンスルホニル)イミド(LiFNFSI)を,従来リチウムイオン電池に用いられるLiPF6に置換える導電性塩として研究した。1.0M LiFNFSI-およびLiPF6-エチレンカーボナート(EC)/エチルメチルカルボナート(EMC)電解質の安定性を,NMRを用いて室温(25°C)および高温(60または85°C)において調べ比較した。LiFNFSIの電解質は85°Cで14日の保存後でも分解しなかったが,LiPF6およびカーボナート溶媒の双方は25°Cでの保存後でも分解が起こり,温度の上昇とともに著しく分解した。LiPF6およびカーボナート溶媒の,少量のHFおよびプロトン性不純物により初期化される,連続的分解の新しい機構を提案した。グラファイト/LiCoO2リチウムイオン電池に対するLiFNFSIの電気化学的性能を,LiPF6の25および60°Cの双方における場合を,電気化学インピーダンス分光(EIS)およびX線光電子分(XPS)を用いて,両電極上に形成される電極/電解質界面の特性化に特に注意を払って比較調査した。LiFNFSIは高温貯蔵,電流率およびサイクル試験において,特に高温でLiPF6よりも有利であった。一方,インピーダンスは,LiFNFSIに基づく電池はLiPF6の場合よりも全て大きかった。XPS分析は,両電極上に形成される電極/電解質界面の化学組成は,リチウム塩の種類に強く依存することを明らかにした。特にグラファイトアノード上で,LiFNFSI系電解質中で形成される固体電解質界面(SEI)膜は,FNFSI-アニオンの還元性生成物により強く支配され,また高温において比較的安定であったが,LiPF6系電解質中で形成される場合はカーボナート溶媒の還元性生成物により強く支配され,高温での著しい溶解と再成長が起こった。これらの全ての結果は,LiFNFSIを利用した電池の向上した容量維持は,LiFNFSI系電解質に対するグラファイトアノード上に形成されるSEI膜のロバスト性,および優れた安定性およびHF汚染の不存在に主に起因することを示唆したが,LiPF6電池による急速な容量減衰は本質的にグラファイトアノード上のSEI膜の分解および再成長,およびLiPF6の電解質におけるHFおよびプロトン性残渣物の有害な影響による。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
電気化学反応  ,  二次電池 
物質索引 (3件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る