抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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車載ソフトウェア開発の大規模化および複雑化を解消するため,複数の自動車関連企業から成るコンソーシアムによってAUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)仕様が策定されている。AUTOSAR仕様に基づく車載ソフトウェアの開発に際しては,複合デバイスドライバやOSなどのECUハードウェアに依存する層に位置するコンポーネントをターゲットとなるECUハードウェアごとに開発する必要がある。さらに,複合デバイスドライバのコンポーネントの設計情報は,可読性に乏しいARXML形式を用いて記述することが規定されている。そこで本研究では,複合デバイスドライバSW-Cにおいて,ターゲットとするマイコンに依存する記述を自動生成するツールを提案する。ツールの使用局面として,既にあるECUハードウェアで使用され,デバイスドライバフォームファイルが用意されているデバイスを,別のECUハードウェアで使用するための開発を想定している。ターゲットとするECUハードウェアに依存する箇所は,ドメイン固有言語を用いて抽象化して記述される。提案するツールの適用事例として,RCカーキットおよびRCカー制御プログラムを対象とした自動ブレーキ機能の開発を行った。提案するツールによって,AUTOSAR仕様に対応した複合デバイスドライバSW-CをECUハードウェアごとに生成することができるようになる。これにより,開発者の負荷が軽減され,車載ソフトウェア開発における生産性の向上が期待される。(著者抄録)