抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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藻油開発も問題を抱えており,藻体を培養する工程や設備の建設などに要する化石燃料消費量は,生産した藻油で得られるエネルギー量を大幅に上回る。藻油で石油を代替しようとすると,逆に石油消費量を大幅に増やし,温暖化を加速する要因をまた一つ増やすのが現状である。したがって,藻油開発の最重要課題は培養プロセスの省エネ化によるCO2排出量の大幅削減だと思われるが,効果が見込めない大規模試験プラントが公的補助を受け次々と建設される。その大型設備は,藻油製造の真の目的がCO2削減ではないことを物語る。だが,その無駄に思える大型設備建設の本当の狙いがどこにあるのか,まったく推理できない。当事者たちは『エネルギー』をキーワードに掲げて巨額の国費を得ていることを誇示するので,ますます謎が深まる。本稿では,プロローグ,ペットボトル式メタン発酵法,イモメタン実験教室,スケールアップなどについて解説した。