抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,Java SE8が公開され,ラムダ式の記述が可能となった。これによって,抽象メソッドを1つのみ持つインタフェースである関数型インタフェースを簡潔に実装することができる。しかしながら,現在のJava8において,ラムダ式は複数の抽象メソッドを持つインタフェースには適用できず,コードの記述を簡潔にするという利点が十分に活かされていない。本論文では,複数の抽象メソッドを持つ関数型インタフェースとその実現手法を提案する。具体的には,ラムダ式と抽象メソッドとの対応を明示的に指定できるように構文を拡張したラムダ式を提案する。また,提案手法では,Java8のコンパイラ及び実行環境をそのまま利用可能とするために,コード変換器を作成した。このようにしてラムダ式を記述する際の障壁を下げることにより,コード記述が簡潔になる可能性が高まる。さらに,提案手法により記述したラムダ式を含むコードと匿名クラスを用いた従来のコードに対して,その理解容易性と効率性を評価した。匿名クラスのインスタンス化やその抽象メソッドの宣言に関するコード記述が不要になり,読みやすさが向上していることが確認できた。また,それぞれのコードに対して実行時間を計測したところ,大きな差は見られなかった。以上より,提案手法が十分実用的であるといえる。(著者抄録)