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J-GLOBAL ID:201602234951519089   整理番号:16A0424737

クラスタリング解析によって明らかにされた最も重い超大質量ブラックホールを有するAGN周囲の銀河の性質

Properties of galaxies around AGNs with the most massive supermassive black holes revealed by clustering analysis
著者 (7件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 23.1-23.20  発行年: 2016年 
JST資料番号: W2414A  ISSN: 0004-6264  CODEN: PASJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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活動銀河核(AGN)と赤方偏移0.1-1.0の銀河との間のクラスタリング解析の結果を与えた。同解析の目的はAGNを伴う銀河の性質を調べ,超大質量ブラックホール(SMBH)の燃料供給機構の性格を明らかにすることである。個々のSMBHのビリアル質量が測定されている8059個のAGN/準恒星状天体(QSO)を用い,それらを四つの質量グループへ分割した。著者等は以前に相互相関長がSMBH質量MBHとともに増大するという結果を得ているが,それを再確認するために相互相関分析を実施し整合する結果を得た。各質量グループに対してAGNの線形バイアスを測定し,MBH=107.5-108.2Mに対して1.47,MBH=109-1010Mに対して3.08を得た。各質量グループに対してAGN/QSOの周りの銀河の平均のカラー分布と光度分布も導いた。銀河のカラーDopt-IRをスペクトルエネルギー関数(SED)から推定した。同SEDはスローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)カタログとUKIRT赤外深宇宙サーベイ(UKIDSS)カタログをマージすることによって導いたカタログから作ったものである。カラーと光度の分布は引き算法によって導いた。この方法は,銀河の赤方偏移情報を要求しない。本報の主要な結果を以下に示す。(1)最大質量グループの線形バイアスは低質量グループの2倍に増加する。(2)最も重いSMBH(MBH>109M)を有するAGN周囲の環境は赤い系列の銀河によって支配されている。(3)MBH=108.2-109Mを有するAGN周囲の銀河および最近接赤方偏移グループ(z=0.1-0.3)に対して,MIR>-19.5の暗い側で光度関数の落ち込みがあることが分かった。これらの結果は,最も重いSMBHを有するAGNは,銀河の大部分が赤い系列に遷移してしまったハローの中に存在することを示している。熱いハローガスおよび進化しつつある星からのリサイクルされたガスの降着は~109Mより重いSMBHに燃料を供給する説得力のある機構のひとつでありうる。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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星雲 
引用文献 (57件):
  • Aihara, H., et al. 2011, ApJS, 193, 29
  • Allevato, V., et al. 2011, ApJ, 736, 99
  • Balogh, M. L., Baldry, I. K., Nichol, R., Miller, C., Bower, R., & Glazebrook, K. 2004, ApJ, 615, L101
  • Best, P. N., Kauffmann, G., Heckman, T. M., Brinchmann, J., Charlot, S., Ivezić, Ž., & White, S. D. M. 2005, MNRAS, 362, 25
  • Boyle, B. J., & Terlevich, R. J. 1998, MNRAS, 293, L49
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