抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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吹雪対策を効果的に整備するためには,吹雪危険度の定量的な把握が必要である。この際,指標として吹雪量が用いられるが,吹雪量は直接計測することが難しいため,風速と吹雪量の経験式を用いて風速から推定される。しかし既往の経験式には降雪強度が考慮されていない。一方,我が国のように降雪の多い地域で,吹雪量を把握するためには,降雪強度を考慮することが必要と考えられる。そこで,本研究では降雪を伴う吹雪時の吹雪量推定手法を導き,その適用可能性を検討した。まず,全層の吹雪量を,浮遊層の吹雪量と跳躍層の吹雪量の和と仮定した。浮遊層においては,飛雪空間密度と風速の積を高さ方向に積分して吹雪量を計算する手法を導いた。また,跳躍層の吹雪量は,既往研究の中からKobayashi(1972)の経験式を採用した。これらの手法により推定した吹雪量を,飛雪流量の実測値から求めた吹雪量と比較した結果,両者は概ね一致した。(著者抄録)