抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「共有」や「分配」を意味する「シェア」という価値観が普及することの背景や意義を論じ,この価値観に基づくサービスの実例を手がかりに,今後の新しい経済社会のあり方を展望した。シェアする対象は,モノや空間,お金,スキルなど,多岐にわたる。シェアリングエコノミーとは何か,またその登場と普及について述べた。ITサービスがその高度化を支えている「シェア」を価値観とするサービス例として,移動手段のマッチングサービス「Uber(ウーバー)」と空き部屋・空間のマッチングサービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」を説明し,米国におけるシェアリングエコノミー認知度・利用率に関するアンケート調査結果を紹介した。次に,「脱・所有化=シェア化の経済的合理性,シェアをする動機・欲望など消費者マインドについて説明した。また,一方シェアリングエコノミーは様々な問題や軋轢を起してもいるとして,3つの論点について述べた。すなわち,既存業界が守ってきた法規制が守られていないこと,シェアリングエコノミーを担う労働者のための環境が整備されていないこと,そしてこれらを克服するために誰がどのようにシェアリングエコノミーを統制するか,である。