抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,限られたサイズのスクリーン上におけるスクロール操作をスクリーン外へも拡張することができる連続的なタッチスクロールを提案し検討する。本手法では,トラッキングシステムによりモバイルデバイスやスクリーンの周囲空間での指の運動軌跡を取得することで,タッチスクロール操作におけるユーザの運動領域を拡張し,長距離スクロール時のクラッチ回数を減らすことができる。これにより,指や手が画面上を覆う時間(オクルージョン)を減らし,安定した画面の情報探索や素早い画面外コンテンツの獲得を実現することができる。大画面タッチスクリーンとモバイルタッチスクリーンの2つの代表的なスクリーン環境において,連続的なスクロールのパフォーマンスを,一般的な従来手法(ドラッグ,フリック)との比較を通して実験的に検証した。実験結果から,連続的なスクロールは従来手法よりも,クラッチ回数,操作指によるオクルージョン,操作負担を減らすことを確認することができた。それをふまえ,今後の連続的なスクロールの設計指針や実装例についても議論する。(著者抄録)