抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者の研究室の研究ミッションを「身近な物質の分子分光」と設定し,2013年度スタートアップ研究費により「双性イオン性高分子の水和構造研究」を実施して得た研究成果を総説した。本研究は,実際の生体分子である生体膜分子にインスパイアされたバイオミメティック材料である双性イオン性高分子に着目し,バイオ界面における水和構造を理解することで,抗血栓性発現のメカニズムを理解しようとする試みである。本研究において,PMEAの生体適合性を担う中間水が高塩濃度溶液にさらされると脱水和し,P(PBMA-γ-BMA)の生体適合性に不透水が重要な役割を果たしていることが示唆された。即ち,非イオン性の生体適合性材料と,双性イオン性の生体適合性材料では,抗血栓性を発現するメカニズムが異なることが示された。