抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Tetra-n-butylphosphonium hydroxide([P4,4,4,4]OH,TBPH)は,任意の割合で水と混合することが可能で,30~70%程度の含水状態でも木質バイオマスを可溶化することが知られる。本研究では,40%,50%,60%,Dryの4種の[P4,4,4,4]OH水溶液を調製し,過酸化水素(H2O2)添加でオートクレーブ処理をした場合の針葉樹バイオマスの成分分離挙動を検討した。H2O2の添加により,全般的に可溶化の速度が上昇し,同時に残渣率はより大きく低下した。60%[P4,4,4,4]OH+H2O2の条件では1hのオートクレーブ処理で木粉の9割以上が可溶化することが明らかになった。1h~5h処理した残渣の化学成分組成を調査した結果,H2O2の添加によるリグニンもしくはホロセルロースの可溶化の選択性は影響を受けないことが示唆された。(著者抄録)