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J-GLOBAL ID:201602270628622870   整理番号:16A1093533

ゴンドワナからヨーロッパへ:古生代変堆積岩の砕屑性ジルコンU-Pb年代に記録されたエルバ島(イタリア)の旅

From Gondwana to Europe: The journey of Elba Island (Italy) as recorded by U-Pb detrital zircon ages of Paleozoic metasedimentary rocks
著者 (8件):
資料名:
巻: 38  ページ: 273-288  発行年: 2016年10月 
JST資料番号: W2249A  ISSN: 1342-937X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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コルシカとイタリア本土の中間に位置するエルバ島は,アドリアプレートの小さいが重要な切片である。エルバ島は,大陸縁辺と海洋起源の構造性ナッペの集積中に保存された豊富な堆積学的記録を有する。特に,古生代初期から中生代初期の変堆積岩中の砕屑性ジルコンは,島の歴史における多くの重要な地質学的イベントを記録している。エルバ島とアドリアはゴンドワナ北縁に源を発したが,シルル紀に北方へ移動しヨーロッパの一部になった。LA-ICP-MS及びSIMS U-Pbジルコン年代の新たな巨大データセットによって,この歴史の追跡が可能になった。主要な3つの層序学的ユニットについて検討した。最も古いPorto Azzurroユニットはカンブリア紀前期の堆積で,ジルコン年代分布は典型的なアフリカ北部堆積物供給源を示し,サハラ変クラトンに由来する可能性が高い。Ortanoユニットは単純なオルドビス紀の年代分布を示し,変火山岩とそれらの侵食生成物から成る;変火山岩質Ortanoポーフィロイドの一試料は460±3MaのSIMS U-Pbジルコン年代を示す。この火山活動の活発な時期はゴンドワナ直下へのRheic海の沈み込みに関係しており,最初のリフト作用とその後の古テーチス海の開口とともに終了した。これはまた,アドリアと将来のエルバ島を含む一定範囲のヨーロッパテレーンのゴンドワナからの分離の開始を示している。ぺルム-三畳紀のMonticiano-Roccastradaユニットは,大量のバリスカン造山時及び後期~後バリスカン造山時砕屑物が出現することから,その堆積物供給源がヨーロッパであるとされた最初の地層である。バリスカン時代を示す証拠はアドリアプレート中にはあまり保存されていないので,ぺルム-三畳紀堆積物中におけるバリスカンの砕屑性ジルコンの存在は予想外である。このデータセットはアドリアプレートから得られるものとしては最も包括的な砕屑性ジルコンデータセットであり,オルドビス紀における活動的大陸縁辺環境での最初のリフト作用,及び古生代後期以降におけるその最終的分離と独立した進化過程に示されるように,下部古生界におけるアドリアとアフリカの密接な関係を記録している。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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年代測定  ,  変成岩 

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