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J-GLOBAL ID:201602271787883921   整理番号:16A1042395

魚に対するイブプロフェン影響の調査による”リードアクロス仮説”の検証

Testing the “read-across hypothesis” by investigating the effects of ibuprofen on fish
著者 (7件):
資料名:
巻: 163  ページ: 592-600  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: E0843A  ISSN: 0045-6535  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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環境中に存在するヒト用医薬品は,非ターゲット生物に悪影響する可能性がある。”リードアクロス仮説”では,分子ターゲットが保存され,有効医薬濃度(Cmax)に達すれば,医薬品が種を超えて(例えば,ヒトと魚)同様の生物影響を現わすものと考える。プロスタグランジンとシクロオキシゲナーゼ(COX)酵素の非選択的阻害薬であるイブプロフェンが,同等の血漿中濃度で,魚に対し,ヒトへの効果に類似するか評価し,著者等は,この仮説を検証した。エンドポイント,プロスタグランジンE代謝物質(PGEM)濃度,COX(ptgs)遺伝子のmRNA発現を,対照試料および曝露したファットヘッドミノー(Pimephales promelas)の鰓で,酵素イムノアッセイと定量的リアルタイムPCR(qPCR)用いて測定した。魚は,9(n=12),370(n=40),470(n=12)μg-ibuprofen/Lで24~72時間曝露した。水と血漿中濃度は,LC-MS/MSを用いて定量した。結果は,370,470μg-ibuprofen/Lに曝露した魚のPGEM濃度が,平均血漿イブプロフェン濃度がCmaxの1/1.8~1/5.6で,対照と比べ大きく低下したことを示した。血漿イブプロフェン濃度とPGEM濃度は,個体間で大きく変動した。9μg-ibuprofen/Lに曝露した魚の中では,平均血漿イブプロフェン濃度は,Cmaxの1/224で,PGEM濃度変化は全く見られなかった。これらのデータは,リードアクロス仮説に関する証拠を提供したが,血漿とPGMEの直接的用量-反応関係を確立することは困難で,内部的個体間変動を解消するためにかなり多数の魚が必要となる。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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その他の汚染原因物質  ,  水質汚濁一般  ,  動物に対する影響 
物質索引 (1件):
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