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J-GLOBAL ID：201602272535328309   整理番号：16A1292226

松くい虫被害丸太の加熱処理による駆除方法の開発(II)-アカマツ丸太中のマツノマダラカミキリとマツノザイセンチュウを死滅させる加熱処理条件-

著者 (4件)： 深澤光 (岩手県林技セ) ,  深澤光 (岩手県 沿岸広域振興局 宮古農林振興セ) ,  高橋健太郎 (岩手県林技セ) ,  東野正 (岩手県林技セ)
資料名： 森林防疫  (Forest Pests)
巻： 65  号： 6  ページ： 193-199  発行年： 2016年11月25日 
JST資料番号： Z0694A  ISSN： 0288-3740  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： アカマツ材の松くい虫被害の対策については,国際基準の加熱処理が日本,岩手県でも有効であることが室内実験で確かめられた。この研究ではアカマツ丸太で実用化するための条件を探った。いくつかの段階の太さの丸太,同じく加熱機械の加熱温度を設定して丸太中心部の温度変化を測定し,60°Cに達するまでの時間,マツノマダラカミキリ,マツノザイセンチュウの防除効果を測定,また加熱処理後に再発するか評価した。その結果,どの条件でも実用的には60°C,30分以上になるよう加熱すればカミキリ,センチュウとも確実に防除可能であることが判明した。一方加熱後のカミキリの再発も確認されたので,保管の際には注意が必要であることも分かった。今後カミキリ,センチュウの非生存を担保することが可能になれば,処理木の未被害地への移動も可能となるのではと期待される。

シソーラス用語： *アカマツ ,  *マツノマダラカミキリ ,  *木材 ,  心材 ,  *熱処理 ,  *マツノザイセンチュウ ,  損害 ,  防止 ,  樹木 ,  国際規格 ,  加熱温度 ,  温度変動 ,  効果
準シソーラス用語： マツクイムシ ,  温度変化 ,  加熱処理 ,  害虫被害 ,  丸太 ,  丸太材の中心部 ,  国際基準 ,  被害 ,  被害防止 ,  被害木 ,  防除効果

分類 (3件)： 物理的防除一般  (FC05041D) ,  線虫による植物被害  (FC04073L) ,  林産物一般  (FF05010O)

引用文献 (6件)：

• International Plant Protection Convention (2009) ISPM 15 Regulation of wood packaging material in international trade. http://www.maff.go.jp/pps/j/konpozai/pdf/ispm15_2009_en_2014-06-16.pdf, 2016.4.1参照
• 岩手県(2001) 岩手県松くい虫被害対策推進大綱-マツ材線虫病の被害拡散の防止と被害発生の根絶化を目指して-. 岩手県, 岩手県盛岡市
• 岩手県(2016) 森林病害虫等の駆除の命令の予定(岩手県報第11563号 岩手県告示第260号). http://www3.pref.iwate.jp/webdb/view/outside/s19Kenpo/, 2016.4.1参照
• 岩手県農林水産部森林整備課(2009) 岩手県における松くい虫被害の発生状況と被害対策. 森林防疫58:154~156
• 作山 健・佐藤平典(1980) マツの材線虫病によって翌年に枯れた事例. 日林東北支誌32:206~207

タイトルに関連する用語 (11件)： 松くい虫 ,  被害 ,  丸太 ,  加熱処理 ,  駆除 ,  開発 ,  アカマツ ,  マツノマダラカミキリ ,  マツノザイセンチュウ ,  死滅 ,  加熱処理条件