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J-GLOBAL ID：201602274050270164   整理番号：16A0456298

ACPライブラリによるMPI_Comm_spawnの置き換えとOpenFMOへの適用

著者 (10件)： 本田宏明 (九大 情報基盤研究開発セ) ,  森江善之 (九大 情報基盤研究開発セ) ,  南里豪志 (九大 情報基盤研究開発セ) ,  稲富雄一 (九大) ,  高見利也 (九大 情報基盤研究開発セ) ,  本田宏明 (JST-CREST) ,  森江善之 (JST-CREST) ,  南里豪志 (JST-CREST) ,  稲富雄一 (JST-CREST) ,  高見利也 (JST-CREST)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2016  号： HPC-153  ページ： VOL.2016-HPC-153,NO.31 (WEB ONLY)  発行年： 2016年02月23日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Advanced Communication for Exa(ACE)プロジェクトでは,将来のエクサスケール環境でも省メモリでありスケーラブルに利用可能なAdvanced Communication Primitives(ACP)ライブラリを開発中である。本研究ではこのACPライブラリを利用し複数MPIプログラムを接続する方法を提案実装した。次にMPI_Comm_spawn関数等を利用するMPIの動的プロセス管理機構を利用して実装されているOpenFMOプログラムにこのACPライブラリを利用する方法を適用可能であることを示した。さらに複数MPIプロセスグループをMPIならびにACPライブラリにて接続し,全体のマスタプロセスから全てのにワーカプロセスに4バイトBcastするテストプログラムを作成し,全33プロセスのテスト環境にて全てのプロセス上のヒープ領域メモリ消費量を測定した。その結果,MPIの動的プロセス管理機構を利用する全体のマスタプロセスで11.8MBと最大のヒープ領域メモリ使用量となった。これに対しACPによってMPIプロセスグループを接続した場合の全体マスタプロセスの使用量は2.32MB,ワーカルートプロセスは10.8MBであった。その結果,本研究で対象とした小規模な通信の場合にもACPを利用することでの優位性が現れることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ライブラリ【計算機】 ,  システムインタフェイス ,  *計算機プログラム ,  *計算 ,  超並列処理
準シソーラス用語： *ACPライブラリ ,  MPI【インタフェイス】 ,  *MPIプログラム ,  *量子化学計算 ,  計算プログラム

分類 (2件)： 数値計算  (JE02000J) ,  ディジタル計算機方式一般  (JC02010O)

引用文献 (13件)：

• 住元真司, 安島雄一郎, 佐賀一繁, 野瀬貴史, 三浦健一, 南里豪志, エクサスケール通信向け ACP スタックの設計思想, 情報処理学会研究報告 2014-HPC-143-8(2014).
• Shinji Sumimoto, Yuichiro Ajima, Kazushige Saga, Takafumi Nose, Naoyuki Shida and Takeshi Nanri, ACP: Advanced Communication Primitives for Exa-scale Systems, 11th International Meeting High Performance Computing for Computational Science (VECPAR2014), Eugene, Jun.2014.
• ACE Project, http://ace-project.kyushuu.ac.jp/index.html.
• 佐賀一繁, 安島雄一郎, 野瀬貴史, 三浦健一, 住元真司, ACP基本層の実装と初期評価, 情報処理学会研究報告 2014-HPC-143-10(2014).
• 安島雄一郎, 佐賀一繁, 野瀬貴史, 三浦健一, 住元真司, ACP 基本層の設計思想とインターフェース, 情報処理学会研究報告 2014-HPC-143-9(2014).

タイトルに関連する用語 (3件)： ACP ,  ライブラリ ,  置き換え