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J-GLOBAL ID:201602279410674021   整理番号:16A0689246

クロファジミンが大環状ククルビト[7]ウリルと複合体を形成すると薬剤の心毒性を低下させるが抗ミコバクテリウム効果には影響を及ぼさない

Complexation of clofazimine by macrocyclic cucurbit[7]uril reduced its cardiotoxicity without affecting the antimycobacterial efficacy
著者 (9件):
資料名:
巻: 14  号: 31  ページ: 7563-7569  発行年: 2016年08月21日 
JST資料番号: A0499C  ISSN: 1477-0520  CODEN: OBCRAK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ククルビト[7]ウリル(CB[7])は,最近,薬学分野で注目を集めている化合物であるが,その理由として,薬剤分子の物理化学的特性や生理活性の改善に,大きな可能性を有していることが挙げられる。本研究において著者らは,モデル薬剤として,水溶性に乏しく,固有の心毒性を有する抗結核薬クロファジミン(CFZ)を選択し,この薬剤とCB[7]との複合体形成が,溶解性,抗ミコバクテリウム活性,および心毒性に対して,どのような影響を及ぼすかについて調査した。その結果,CFZは,CB[7]と1:1の結合比で複合体を形成し,その結合親和性は,比較的強い(104-105M-1のオーダー)ことがわかった。結合親和性は,HPLC-UV分析および1H NMR滴定,ならびに,紫外可視分光学的滴定を用いる相溶解度分析法により決定し,さらに,エレクトロスプレーイオン化質量分析(ESI-MS)により,確認を行った。複合体形成が起こると,ほとんど不溶性のCFZの溶解性が著しく増加し,その溶解濃度は,最高およそ0.53倍のCB[7]の最大溶解性に到達した。CFZ固有の心毒性は,CB[7]が存在する条件では,ほとんど観測できないレベルまで激減することが確認された。一方,重要なこととして,対象薬剤のこうした超分子複合体形成は,その治療効果を損なわないことが,Mycobacterium smegmatisに対して実施した抗ミコバクテリウム活性試験により明らかになった。この結果より,CB[7]は,機能的医薬賦形剤として大きな可能性を有することが示唆された。Copyright 2016 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
窒素複素環化合物一般  ,  有機化合物のNMR  ,  分子化合物  ,  薬剤学一般 

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