抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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人工林皆伐後の2年目となる林地で6月に下刈りを行い,翌年6月までのアカメガシワの生残と再生した萌芽の成長を調べた。下刈り前に木本植物の密度が高く,下刈り後の1年間で個体数が減少した純減プロット群と,密度が低く個体数が増加した純増プロット群にまとめた場合,当年12月まではいずれのプロット群でも10%強のアカメガシワが枯死し,枯死率は下刈り前の樹高が低い個体で高かった。一方,翌年6月までは,純増プロット群の枯死率は5%未満であったが,純減プロット群では個体の半数が枯死し,枯死率は樹高が低い個体で高かった。また,下刈り後に再生した萌芽の当年12月の樹高は下刈り前の樹高が高いほど高かった。樹高が1m程度までのアカメガシワでは,下刈り当年はサイズに応じた刈り取り効果によって,翌年は周辺植生の密度に依存した競争効果によって生残が決まり,下刈りに対する再生力はサイズが大きい個体で高いと考えられた。(著者抄録)