抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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獣医師が農場の繁殖管理を支援する最も一般的な定期繁殖検診と,ハードヘルスに考え方を膨らませた定期健康検診につき考えた。定期繁殖検診は,1)初産牛の分娩後の子宮修復および卵巣機能回復の確認,2)未授精牛の診断および早期治療,3)不受胎の早期摘発および妊娠の再確認の3つに区分できる。定期繁殖検診に必要な知識と技術について,牛体の観察および生殖道の遠位端である外陰部から子宮に向けての検査によって,生殖内分泌状況および卵巣構造物の予測が行えるようにならなければならない。定期繁殖検診の評価について,定期的に検診を行う場合には,その農場の成績を継続的に評価できるシステムを作成し,検診の効果を客観的に判断できるようにする。定期繁殖検診の限界について,分娩後,最初に定期繁殖検診をする以前に起きた問題に目を向け,繁殖障害または生殖機能の低下に結び付く問題であれば,それらを改善しなければ繁殖検診の効果も発揮されないことがある。定期繁殖検診は分娩後のリスク集団に対する検診であるが,ハードヘルスを基礎とした牛群の定期健康検診(健診)があって,定期繁殖検診の効果が発揮できる。周産期疾病予防を考えた牛群の定期健康検診(健診)の一例につき解説し,牛群の定期健康検診(健診)の結果の解釈につき述べた。