抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地震時の鐘楼移動現象を解明した。兵庫県明石市の薬師院ボタン寺で鐘楼を現地観測すると共に,過去文献を調査して鐘楼の模型を製作した。実験では同模型に単振動や,過去の地震波を再現した振動を与えて挙動を調べた。また鐘楼模型実験に加えて,モデルによる数値解析も実施した。鐘楼移動現象と振動の変化との関連は釣鐘の長さを変化させて,周波の異なる単振動と地震波振動を与えることにより解析したものである。与える振動数が変化すると挙動は変化し,特定の振動数の場合のみに大きな移動や動きが現れた。実験からは釣鐘が大きく動いた際,動いた方向に鐘楼全体が大きく移動することを確認した。解析からは釣鐘の動きを制限するため部材を設置することにより,鐘楼全体の振動は弱まることを論じた。