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J-GLOBAL ID：201702210439963824   整理番号：17A0292107

異業種での映像情報メディア利用〔第17回〕テラヘルツイメージング技術による文化財の調査

著者 (7件)： 犬塚将英 (東京文化財研) ,  滝下俊彦 (パイオニア) ,  小林秀樹 (パイオニア) ,  高妻洋成 (奈良文化財研) ,  杉岡奈穂子 (奈良文化財研) ,  福永香 (情報通信研究機構) ,  建石徹 (文化庁)
資料名： 映像情報メディア学会誌  (映像情報メディア)
巻： 71  号： 2  ページ： 235-239  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： F0330A  ISSN： 1342-6907  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 映像情報メディア学会誌の「異業種での映像情報メディア利用」シリーズの第17回として,テラヘルツイメージング技術による文化財の調査を取り上げた。テラヘルツ波は被照射物の界面の反射,有機物内部への浸透の点で有利であり,油彩画,屏風,建築部材のような層構造を調べる例が報告されている。ここでは文化財の表面近傍の層構造やその二次元的分布を図式化して,文化財の保存や修復のための有益な情報を得る例として,高松塚古墳壁画の調査を紹介した。古墳壁画の漆喰の状態をテラヘルツスキャナを用いて調べる方法を紹介した。漆喰層の剥離,欠落などを,テラヘルツ波の反射波形から確認できたことなどの調査結果を示した。テラヘルツイメージング技術と得られた映像情報から壁画の下地層の剥離箇所を非接触で検出できることがわかった。

シソーラス用語： *計測 ,  *画像診断 ,  構造 ,  *遺跡 ,  *墓地 ,  絵画 ,  壁材 ,  層間剥離 ,  反射波 ,  *高松塚古墳 ,  壁画 ,  漆喰
準シソーラス用語： *文化財計測 ,  *テラヘルツ波イメージング ,  層構造 ,  膜剥離

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (5件)：

• 1)E. Abraham and K. Fukunaga: "Terahertz imaging applied to the examination of artistic objects", Studies in Conservation, 60, 6, pp.343-354(2015)
• 2)K. Fukunaga, T. Ikari and K. Iwai: "THz pulsed time-domain imaging of an oil canvas painting: A case study of a painting by Pablo Picasso", Applied Physics A, 122, p.106(2016)
• 3)鈴木晴彦, 米倉乙世, 神庭信幸, 土屋裕子, 荒木臣紀, 和田浩, 福永香,碇智文,山本記子,竹上幸宏,沖本明子:“柳橋水車図屏風の修理事例”,文化財保存修復学会第34 回大会研究発表要旨集,pp.178-179(2012)
• 4)福永香, 高妻洋成, 金旻貞, 藤井義久, 藤原裕子:“テラヘルツ波イメージングの文化財建造物調査への応用”,文化財保存修復学会第32回大会研究発表要旨集,pp.38-39(2010)
• 5)犬塚将英, 高妻洋成, 杉岡奈穂子, 福永香:“テラヘルツ波イメージング技術による高松塚古墳壁画の層構造調査”,日本文化財科学会第33回大会研究発表要旨集,pp.52-53(2016)

タイトルに関連する用語 (5件)： 業種 ,  映像情報 ,  テラヘルツイメージング ,  文化財 ,  調査