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J-GLOBAL ID：201702211691952288   整理番号：17A0930766

人工知能から自然知能へ:自然に潜む計算能力の活用

著者 (4件)： KIM Song-Ju (物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点) ,  成瀬誠 (情報通信研究機構) ,  青野真士 (東京工大 地球生命研) ,  青野真士 (JST-さきがけ)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C(Web)
巻： J100-C  号： 6  ページ： 261-268 (WEB ONLY)  発行年： 2017年06月01日 
JST資料番号： U0472A  ISSN： 1881-0217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 我々は先行研究において,意思決定問題を物理的に解く新しい計算原理である「綱引き原理」を提案した。本研究では,無線通信におけるチャネル割当ての全体最適解の計算を,「ユーザ内意思決定」と「ユーザ間相互作用」を表現する綱引き原理の導入により物理的に実現できることを示す。そこでは,複数のシリンダ内の二種類の流体のダイナミックスが利用される。この「全体最適意思決定装置」を使うことにより,膨大な計算コストが要求される評価値の計算を流体の物理プロセスに委ねることができ,高々ユーザ数に比例したコストを要する操作(シリンダ内の流体界面の上下運動)を繰り返すだけで,全体最適解を得ることができる。これは,自然現象の揺らぎ,保存則,アナログ性から,知的能力を引き出す新しい試みである。(著者抄録)

シソーラス用語： *人工知能 ,  意思決定 ,  過程 ,  *流体力学 ,  解 ,  最適化 ,  相互作用
準シソーラス用語： 自然計算 ,  物理過程 ,  流体動力学 ,  多腕バンディット問題 ,  最適解 ,  綱引き原理

分類 (1件)： 人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (27件)：

• B.B. De Mesquita, The Predictioneer’s Game, Random House, 2009.
• S.-J. Kim, M. Aono, and M. Hara, “Tug-of-war model for two-bandit problem,” in C. Calude, et al. eds., Unconventional Computation, Lecture Notes in Computer Science, vol.5715, Springer, p.289, 2009.
• S.-J. Kim, M. Aono, and M. Hara, “Tug-of-war model for multi-armed bandit problem,” in C. Calude, et al. eds., Unconventional Computation, Lecture Notes in Computer Science, vol.6079, Springer, pp.69-80, 2010.
• S.-J. Kim, M. Aono, and M. Hara, “Tug-of-war model for the two-bandit problem: Nonlocallycorrelated parallel exploration via resource conservation,” BioSystems, vol.101, pp.29-36, 2010.
• 金成主,青野真士,原正彦,“多本腕バンディット問題に対する綱引きモデルについて~非局所的に相関した並列サーチのための生物からヒントを得た計算手法~,” 信学技報,NLP2010-4, 2010.

タイトルに関連する用語 (3件)： 人工知能 ,  知能 ,  活用