抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ワイヤレス給電(WPT)技術の概念は約100年前にニコラ・テスラによって考案された。しかし当時はワイヤレス給電を高効率で行うために必要な,高周波の電流を発生させる電源を作成する技術が発達していなかったため,実用化には至らなかった。そしてテスラが非接触電力伝送の概念を考案してから,約1世紀が経過した2007年にMIT(マサチューセッツ工科大学)が研究開発を行い,磁界共鳴方式を用いたワイヤレス給電が発表された。さらに近年では,半導体工場の搬送車やテレビ塔用エレベータ等の移動体に対して,トロリー給電や給電ケーブルに代わるものとしてWPT技術の実用化が進んでいる。従来のケーブルを用いた給電方法に比べワイヤレス給電は,接点を持たず給電することが可能であるため,火花や摩耗粉が発生せず,給電環境にも影響を受けにくく,保守・運用が容易である。また電気自動車やプラグインハイブリッド自動車への充電方法としても,従来のケーブルを用いた給電方法に比べて利便性と安全性に優れている。本稿では,ワイヤレス給電システムにおける電磁界解析技術に関して調査を行ったため,これを報告する。(著者抄録)