抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高等学校理科では,基礎的な科学概念の習得と予測・観察・実験棟の研究の探求の両法を重視した教育が目標とされている。従って,高等学校理科において,効率的な知識伝達という習得型の学習の利点と,資質・能力を養う探求型の学習の利点を融合した,アクティブラーニングを取り入れた授業が求められている。本研究は,科学的に思考し推論する活動を行うアクティブラーニングを取り入れた教材・指導法を開発・実践した。実践した理科授業では,授業後半の班別議論やクラス全体での共有の活動の場面で,授業前半の「見方・考え方」を用い,生徒が協働して科学的に思考し推論する活動を行っていた。以上により,本研究で開発・実践した理科授業は,科学的に思考し推論する協働学習を通して「見方・考え方」を働かせる教授・学習方策が具現化されており,「見方・考え方」を働かせる学習活動としての有用性が確認できた。また,授業後半の活動については,班別議論のパフォーマンスが低い段階に留まっている班が少数ながら存在しており,このような班に対して班別議論のパフォーマンスを高めるための何らかの工夫を行う必要があると,思われる。