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J-GLOBAL ID：201702223322263145   整理番号：17A0507530

煉瓦造文化遺産の保存環境と塩類析出に関する調査-INAXライブミュージアム「窯のある資料館」を事例に-

Study on Conservation Environment and Salt Crystallization on Brick Cultural Heritage: The Case of “Museum of Kiln” in the INAX Live Museum

著者 (2件)： 佐々木淑美 (関西大 国際文化財・文化研究セ) ,  犬塚将英 (東京文化財研)
資料名： 保存科学  (Science for Conservation)
号： 56  ページ： 175-187,1(13)-1(14)  発行年： 2017年03月23日 
JST資料番号： Y0449A  ISSN： 0287-0606  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近代化遺産のうち煉瓦造建造物の保存方策と劣化対策を検討するための基礎研究として,愛知県常滑市にあるINAXライブミュージアムの「窯のある資料館」を対象とし,保存環境,特に,塩類析出,に関して下記の項目について調査を行った。1)「窯のある資料館」内に保存されている石炭窯の保存状況-大正10年に作られた建物と石炭窯の保存環境,2)窯の内外壁面から析出している塩類とその分布-焼成温度の低い茶色の煉瓦の方が焼成温度の高い黒色や赤色の煉瓦より塩類析出と劣化が顕著との相関。また,可搬型X線回折によるオンサイト分析の有効性の確認を確認した。

シソーラス用語： *煉瓦 ,  *建築物 ,  資産 ,  *文化財保護 ,  *窯炉 ,  *石炭 ,  *塩 ,  *析出 ,  温度 ,  温度依存性 ,  可搬型 ,  X線回折 ,  現場試験 ,  焼成温度
準シソーラス用語： *石炭窯 ,  *文化遺産

分類 (2件)： 煉瓦  (YC04020C) ,  教育施設,文化施設,宗教建築  (RB05050G)

引用文献 (6件)：

• 佐々木淑美、吉田直人、小椋大輔、安福勝、水谷悦子、石﨑武志:ハギア・ソフィア大聖堂をはじめとした歴史的建築物の内壁の劣化と材料に関する調査、保存科学、54、215-226(2015)
• 吉田夏樹、松浪良夫、永山勝、坂井悦郎:温度条件が硫酸ナトリウムによるモルタルの塩類風化に及ぼす影響、コンクリート工学年次論文集32(1)、677-682(2010)
• 小口千明、松倉公憲、朽津信明:旧下野煉瓦窯壁面における塩類析出の空間分布および季節変化に与える環境要因、地形、23(2)、335-348(2002)
• 朽津信明:博物館明治村で観察された蒸発岩、岩鉱、87、388-391(1992)
• 「赤煉瓦倶楽部舞鶴HP水野博士の赤煉瓦講座」http://www.redbrick.jp/mizu/kouza3.ht(2016/12/27)

タイトルに関連する用語 (9件)： 煉瓦 ,  文化遺産 ,  保存 ,  環境 ,  塩類 ,  析出 ,  調査 ,  ミュージアム ,  資料