抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,東京の公空間・共空間に関し,都市東京の未来について報告した。先ず,集落と都市に関し,パブリック(公)とコモン(共)が,都市という社会空間のなかでどのように位置づけられるのか考えてみること,集落はコモンに関係し,都市はパブリックに関係すること等を報告した。次に,公的領域と私的領域,現代都市という問題について報告した。更に,二重構造の都市,木造密集地域の評価,都市的集落概念の創造について報告した。最後に,居住単位と共有空地に関し,東京の都心周縁部にある木造密集市街地を再編し,新しい都市要素(グレイン)となる居住単位を開発する研究をしていること,それは,家族よりは大きいコミュニティスケールを持った中間集団を支える建築であること,そしてもうひとつ,木造密集市街地にある未接道宅地や空き家空き地を積極的にコミュニティ・ヴォイドとして整備することを提案していること,この東京という都市のなかで,誰もが望む新しいタイポロジーを発明することができれば,小さな資本の自発的な建物の更新で一気に新しい都市の姿を見せるかもしれないこと等を報告した。