文献

J-GLOBAL ID：201702225799089744   整理番号：17A0743614

プラスチック成形加工の最近の研究動向 セルロースナノファイバー

著者 (1件)： 榊原圭太 (京大 化研)
資料名： 成形加工  (プラスチック成形加工学会誌)
巻： 29  号： 7  ページ： 260-262  発行年： 2017年06月20日 
JST資料番号： L3123A  ISSN： 0915-4027  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： セルロースナノファイバ(CNF)を,樹脂材料の補強繊維としたCNF強化樹脂複合材料の開発が期待されている。本レビューでは,2015年以降に発表されたCNF関連論文を,「製造」「機能材料」「複合材料」に分類し,ごく簡単に紹介した。加えて日本の研究動向を概観した。1)CNFの製造:化学的解繊法(植物細胞壁に存在するセルロースミクロフィブリルの結晶表面に選択的に解離基を導入することで,軽微な解繊処理でCNFを得られる。その代表例を4件),機械的解繊法(木材由来湿潤パルプをホモジナイザやグラインダで機械的に解繊することでCNFが得られる。その代表例を3件)を紹介,2)機能材料:透明材料1件,断熱材料1件,伝熱材料3件,ゲル1件を紹介,3)複合材料:成形体(CNFはポリビニルアルコールなど親水性樹脂と比較的容易に九九号材料を作製できる。一方,ポリエチレンなど疎水性樹脂とは,複合化は困難である。その関連5件),発泡材料1件を紹介した。

シソーラス用語： *セルロース繊維 ,  *ナノファイバ ,  繊維強化プラスチック ,  生産方式 ,  植物 ,  細胞壁 ,  フィブリル化 ,  植物繊維 ,  機能材料 ,  透明材料 ,  断熱材料 ,  伝熱 ,  ゲル ,  複合材料
準シソーラス用語： *セルロースナノファイバー ,  発泡材料

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  その他の紡糸・製糸  (YM03050G) ,  用途開発  (YM01080Z)

引用文献 (39件)：

• 1) Turbak,A. F., Snyder,F. W. and Sandberg, K. R. : J. Appl. Polym. Sci. Appl. Polym. Symp., 37, 815(1983)
• 2) Yano, H. and Nakahara, S. : J. Mater. Sci., 39, 1635(2004)
• 3) Abe, K., Iwamoto, S. and Yano, H. : Biomacromolecules, 8, 3276(2007)
• 4) Kondo, T., Kose, R., Naito, H. and Kasai, W. : Carbohyd. Polym., 112, 284(2014)
• 5) Saito, T., Nishiyama, Y., Putaux, J. -L., Vignon, M. and Isogai, A. : Biomacromolecules, 7, 1687(2007)

タイトルに関連する用語 (4件)： プラスチック成形加工 ,  研究 ,  動向 ,  セルロースナノファイバー