抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地震や津波などの大規模な災害時には携帯電話基地局の故障によって一部地域の人々が電話,メール,緊急速報などのモバイルサービスを利用できない場合がある。特に被災直後はモバイルサービスの利用不能によって,身の安全を守るために必要な情報収集が困難となる虞がある。そのため,被災時に停止したモバイルネットワークの代替ネットワークを迅速に構築することが重要となる。先行研究として代替ネットワークの構築手法について数多くの検討がされているが,緊急地震速報や津波速報などの緊急速報を配信する手法は検討されていない。3rd Generation Partnership Projectは,非常時の無線通信システムにLong Term Evolution仕様で携帯電話基地局を介さない近接端末間通信を可能とするProximity Servicesの仕様化を進めている。本研究では既存の同報配信システムであるEarthquake and Tsunami Warning SystemにProximity Servicesを統合させ,カバレッジ外の端末を対象に緊急速報を配信可能である同報配信システムの提案を行う。本稿では,本提案システムについての評価実験を実施し,カバレッジ外の端末に対して緊急速報を配信できることを確認した。(著者抄録)