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J-GLOBAL ID：201702232253986370   整理番号：17A1761147

偏極中性子と核偏極水素によるナノ構造解析技術の開発

著者 (1件)： 熊田高之 (日本原子力研究開発機構 物質科学研究セ)
資料名： 電子スピンサイエンス
号： 29  ページ： 86-91  発行年： 2017年10月01日 
JST資料番号： L7828A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 複合材料の開発では,成分間の相互作用を決定づける絡み合い構造の最適化が重要となる。スピンコントラスト法とよばれる偏極中性子と水素核偏極試料を用いた構造解析法は,成分毎のナノ構造および空間配置の決定できる。スピンコントラスト法によるナノ構造解析技術について展望した。小型水素核偏極装置の開発,偏極させたい高分子を偏極する方法,中性子小角散乱法への展開,中性子反射率法への展開などを説明した。現在の技術を用いてスピンコントラスト法を復活させ,中性子施設において不可欠な複合材料の構造解析手法として確立することが目標となる。核偏極装置での省力化と到達偏極度の向上が課題である。核偏極技術は,小角散乱装置や反射率計以外にも,様々な中性子装置と組み合わせることができる。

シソーラス用語： *ナノ構造 ,  構造解析 ,  *中性子 ,  水素 ,  スピン分極 ,  核スピン ,  技術開発 ,  中性子回折 ,  *中性子反射 ,  小角中性子散乱 ,  コントラスト ,  *構造解析法 ,  反射率計 ,  複合材料
準シソーラス用語： 偏極 ,  *偏極中性子 ,  偏極中性子法

分類 (2件)： 中性子回折法  (BK01060A) ,  原子・分子のクラスタ  (BH09030O)

引用文献 (14件)：

• 松岡秀樹, 日本結晶学会誌, 41 (1999) 213-226.
• Knop, W., Schink, H. J., Stuhrmann, H. B., Wagner, R., Wenkow-Es-Souni, M., Schärpf, O., Krumpolc, M., Niinikoski, T. O., Rieubland, M., Rijllart, A., J. Appl. Cryst. 22 (1989) 352-362.
• Kumada, T., Noda, Y., Hashimoto, T., Koizumi, S., Physica B 404 (2009) 2637-2639.
• Wenckebach, T., Essentials of Dynamic Nuclear Polarization, Spindrift Publication, 2016.
• Kumada, T., Noda, Y., Hashimoto, T., Koizumi, S., Nucl. Inst. Meth. A 606 (2009) 669-674.

タイトルに関連する用語 (6件)： 偏極中性子 ,  核 ,  偏極 ,  水素 ,  構造解析 ,  開発