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J-GLOBAL ID:201702235444742830   整理番号:17A0487175

法隆寺金堂の「舌」と『営造法式』の「燕尾」の関連性について-東アジアにおける舌とその源流の系統的再考-

From Tongue-shaped Relief (j: zetu) to Swallow-tail Painting (ch: yanwei)-The Decorative Translation of the Bracket Arm in East Asia-
著者 (1件):
資料名:
号: 68  ページ: 2-28  発行年: 2017年03月31日 
JST資料番号: Y0661A  ISSN: 0289-2839  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本の古建築にみられる「舌」と十二世紀に中国で刊行された『営造法式』にある「燕尾」はともに肘木端部のデザイン要素である。東アジアにおけるその時代区分については,三世紀末までの舌の古形期,二世紀から八世紀にかけての舌を中心とした脱化期,八世紀から十二世紀ごろまで燕尾の時代である余韻期の三つの段階が見られる。伝搬のルートについては,始まりとなる舌の古形は中国の中原ー東部地方の中原文化圏で生まれたと見られ,後に北部の遼燕文化圏の地域へ伝わり,さらに朝鮮半島,日本に伝わったと考えられる。様式の視点では,舌の幅が肘木の約二分の一に取る「半幅の舌」と,幅が顕著に広い肘木の幅をほぼ埋め込む「広幅の舌」の二種類に分けられる。この様式的区別から時代性の特徴が見られ,日本では山田寺跡と薬師寺東塔の広幅の舌ではより古い様式であるのに対して,法隆寺金堂・五重塔における半幅の舌は様式的に時代の下がったものと考えられる。
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分類 (1件):
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建築設計,建築家,建築史 
引用文献 (16件):
  • 『山田寺発掘調査報告』山田寺発掘調査報告-創立50周年記念 奈良文化財研究所学報第63冊-(本文編、図版編)、奈良文化財研究所、二〇〇二・〇三
  • 法隆寺国宝保存委員会『国宝法隆寺金堂修理工事報告書(報告、附図)』一九五六初版、文生書院再発行、二〇一三
  • 法隆寺国宝保存委員会『国宝法隆寺五重塔修理工事報告書(報告、附図)』 一九五五初版、文生書院再発行、二〇一三
  • 浅野清『薬師寺東塔に関する報告書』薬師寺、一九八一
  • 朝鮮画報社『高句麗古墳壁画』朝鮮画報社出版部、一九八五
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