抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「省エネ大賞」(主催:省エネルギーセンター)で,2016年度の省エネ事例部門・中小企業長官賞に,社員20人のミヨシ(東京都葛飾区)の「町工場における全員で取り組む省エネ活動」が選ばれた。ミヨシにおける省エネヘの取り組みは,社員全員参加が基本である。社長,環境管理責任者のもと,電気,灯油,水,廃棄物などの担当を決め,全員で分担している。ミヨシでは,こうした日常の省エネ活動に加え,東京都地球温暖化防止活動推進センターの省エネ診断(無料)のアドバイスを参考にした設備更新により,2015年の消費電力量は2007年比33.7%削減と大きな成果をあげている。ミヨシの取り組みは模範といえるが,中小企業全体が同じような状況ではない。2017年1月末に公表された,「中小企業における地球温暖化対策(省エネ対策等)の取組みに関する調査結果(速報版)」は,日本商工会議所が,中小企業の省エネヘの取り組み実態を初めて調査したものである。商工会議所は,分析結果を受け,取り組み促進のためのアプローチ策を提言としてまとめている。投資が不要な省エネ対策によって大きな効果を上げたミヨシの事例は,省エネヘの取り組み課題を「費用」と捉えている多くの中小企業の参考になると思われる。